児童の成長の一部をお知らせします。
2023年2月【担当:関口先生(指導員)】
児童発達支援 4歳(女子)自閉症スペクトラム R3.12~利用
【保護者様のご希望】
・気持ちの切り替えができるようになってほしい
※好きな事に集中し過ぎる過集中の傾向があり気持ちの切り替えが出来ず、次の行動に移行できない
【目標】
・音を聞いて「終わり」ができるようになる
・次の活動へスムーズに移行できるようになる
【改善状況】
やりたい事をやめられず、小集団活動への参加ができない時がみられたが、行動を起こす前に「ピピピと音が鳴ったら終わりです」「次は○○をします」と児童が見通しを立てられる声掛けを行った。アラームで行動を終わる事を繰り返し行ったところ、音が鳴ったら終わることが習慣になってきていると感じる。
終ることが出来た時、「すごい○○ちゃん、できたね!」といった肯定的な声かけをする事で、プラスな気持ちで次の行動へ移れるように促すと、児童が笑顔で次の活動へ参加する事が増えてきている。児童が小集団活動への参加が出来ている事を保護者様も喜ばれている。引き続き活動予告と肯定的な声かけを意識して行い、気持ちの切り替え、行動の切り替えのトレーニングを行っていく。
2023年2月【担当:福村先生(指導員)】
児童発達支援 3歳(男子)ADHD R3.3~利用
【保護者様のご希望】
・着替えや食事等自分一人で出来るようになってほしい。
【目標】
・スモールステップで自分の気持ちを伝えよう
・落ち着いて自分の気持ちを伝えよう
【改善状況】
おもちゃで遊んでいる時にお友達が本人の作った作品にぶつかってしまい壊れてしまって、その際作品が壊れてしまって嫌な気持ちを言葉に出来ず歯を食いしばったり、癇癪が見られることがあった。自分の気持ちは言葉で伝える様に声掛けすると、初めは泣きそうになっていたが、少しずつ練習を重ねていった。
自分がされて「やめて」を中々言えない時、又お友達が知らずにおもちゃを触ったり、取ったりした時等があると本人にとっては悲しい出来事で「んー」と食いしばる時があった。「お友達は意地悪でしたんじゃないよ」と分かりやすくお話を伝えると「分かった」と言って落ち着いてる様子が見られ、少しずつ「やめて」「いや」と言える様になってきた。更にお友達にたいして「大丈夫?」「はいどうぞ」と優しい場面が見られ、スモールステップの成長がとても嬉しく思います。小学生にあがるまでに本人がスムーズに思いを伝えれる様に励ましを送り練習を継続していきたいと思います。
2023年2月【担当:橋口先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)自閉症スペクトラム R3.4~利用
【保護者様のご希望】
・自分の身の回りのことを出来るだけ自分の力でできるようになってほしい。
・片付けが出来るようになってほしい。
【目標】
・自分の持ち物の認識を深めていこう。
・最初にあった個数について数えるようにしよう。
【改善状況】
来所した際や帰りの会の時に、自ら進んで持ち物の準備をするも、自分の持ち物を様々な場所に置くことが多く見られていた。そのため、どこに物を置いたか自分で把握する事が難しい様子があった。まずは、自分の持ち物を自分の周辺に置くように声掛けを行い、準備を促す事で自分の持ち物に対する認識を少しずつ深めることができるようになってきた。
保護者様から「学校から筆箱の中身がからの状態で帰ってくることがあります」とお話を頂いた。鉛筆や消しゴムの個数の把握が出来ていないとの事でお話があり、事業所にて筆箱を使用した際は、最初に鉛筆や消しゴムの個数を数えるように声掛けを行った。「鉛筆は6本入ってるね!」と一緒に確認することができた。宿題を終えた後は、「鉛筆は6本あったよね」と自分から思い出す事が出来ていた。保護者様にも一連の流れをお伝えし、「自宅でもやってみます」とお言葉を頂いた。また、保護者様が”ランドセルに入れる物”を書いた紙をランドセルに付けてくださっている。今後は、その紙を使用しながら最初は、”一緒に持ち物を確認する”という事を習慣化出来るように声掛けを行っていく。
2023年2月【担当:北村先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 9歳(女子)自閉症スペクトラム R3.3~利用
【療育前の状態】
・友達との関わりが非常に少ないので少しでも周囲に関心を持ってほしい
・忘れ物が多くぼーっとしている事が多い
・宿題を一人で出来るように注意が持続してほしい
【目標】
・職員や児童との関わる機会を増やす
・課題を時間内に終わらせることができる
【改善状況】
活動の参加に関しても消極的で訴えが少なく体調の変化も見逃すことがありました。朝の送迎時から本児との関わりを少しずつ多く持つことで「昨日は学校で・・・」など話を自らしてくれることが多くなりました。その中で体調のこともお話してくれることがあり「今日はおなかが痛い」と活動前にお話してくれるようになりました。また、活動への参加が増えて苦手な感覚遊びにも参加してくれるようになりました。
宿題をしている際に注意が他のことに向いてしまい終わらせることが出来ず本児も困っていました。机の物を減らし、教室の隅に机を用意するも集中するのが苦手でした。
本児の好きな液体の砂時計を机において宿題を始めると離席は少なくなり、砂時計を見て休憩する時間も確保することができ時間内に終わることが出来るようになりました。
今後は服装や整容などの身だしなみへの意識が持てるようにサポート・支援を行っていきたいと考えています。
2023年1月【担当:廣田先生(精神保健福祉士)】
児童発達支援 6歳(男子)ASD R4.4~利用
【保護者様のご希望】
・時間を意識した行動が出来るようになってほしい
【現状】
・時間内に今やっていることが終わらないとなかなか手を止めることができなかったり、気持ちの切り替えに時間がかかることがあった
【目標】
・時間を意識して活動に参加する
・時間の管理が自分でできるようになる
【改善状況】
完璧主義なこともあり、時間内にやっていることが終わらないと、そこから気持ちを切り替えるまでに時間を要することが多くあった。そうなる原因として、本人の中でスケジュールの把握が上手くできていないことが大きな原因になっていると考えたため、具体的に何時までできるのかなど、具体的な時間の提示などを行うことで、本人の中でも意識しやすくなり、活動の切り替えがスムーズにできるようになってきた。最初は「後何分」とこちらから細かく声かけが必要であったが、現在では自分で時計を見ながらの行動もできてきている。
現在では、「〇時からやってもいい?」と時間も含めた提案を自分からしてくれることも多く、時計を見ながらスピードもコントロールしてできるだけ時間内に終わらせるということが少しずつ出来てきているように感じる。保護者様からも、以前に比べて少しずつ時間の管理が上手になってきていて成長を感じていると報告あり。
好きなことへの気持ちが強く、なかなか切り替えが難しい場面もまだみられてはいるため、引き続き今後もサポートしていく。
2023年1月【担当:北村先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)ASD R3.12~利用
【療育前の状態】
・療育前の状態:感情のコントロールが苦手、他児童との関わりが苦手
・感情のコントロールが苦手で憤怒してしまうと叩いてしまう
・療育にもなかなか参加できない
【目標】
・気持ちを少しずつ伝えることが出来る
・楽しく療育に参加しましょう
【改善状況】
以前から感情や人間関係の不安定さがみられていた。
小学校に入ると環境の変化もあり、非常に疲れた状態が続いていた。特に女性スタッフとの関わりは非常に難しく、フラッシュバックによる拒絶、憤怒から衝動的な他害など情動調節の困難さが続いていました。常に一貫した関わりと関係作りを心がけ関わりも少しずつ増える事により、約10か月経過後には自身のトラウマ体験までお話しできるようになりました。その後は「○○したい」「○○は好きだけど」など伝えてくれるようになり気持ちも非常に安定してきました。
始めはドア付近から活動の様子をみて過ごしてくれていました。徐々に参加してくれるものの、職員と一緒に活動する事が多く、児童同士の関わりが少なかった。得意な制作や折り紙の活動で他の児童へ教えてくれる機会があり、その後は「俺もしていい?」とみんなの輪の中に参加する事が自然と増えました。
学校でも休み時間に同じクラスの児童と過ごせるようになってきたと先生からお話があり大変嬉しく思いました。今後も継続して支援を行っていき、関わりの拡大や感情が安定出来るような安心した環境づくりを行っていきたいと思います。
2023年1月【担当:金子先生(保育士)】
児童発達支援 4歳(男子)ASD・ADHD R3.11~利用
【保護者様のご希望】
・集団あそびに参加してほしい
・友達との関りが増えて欲しい
【現状】
・ゲーム遊びでは負けてしまうと悔しくて輪の中から外れてしまう
・友達と関わりたい気持ちはあるがどのような言葉を使って表現したらよいのか分からなず距離が近くなりトラブルになる事がある。
【目標】
・勝負の楽しさを味わおう
・会話をしながら友達と関わろう
【改善状況】
どんなゲームをするのか事前に話をし、勝つこと負けることがあることを理解出来るようにお話をした。実際に勝負をした際、勝った時には一緒に喜びを共有したり、負けた時には一緒に悔しがったり「もう一度頑張ってみよう!!」と前向きな気持ちになれるような言葉を使い気持ちのコントロールを一緒に行った。そうすることで、少しずつ自分の中で理解する様子が見られた。負けた時には悔しくて教室の端にいく事もあるが見守ることで自分の中で切り替えをし次の活動に参加することが出来た。
使いたい玩具があると、友達が見ていないうちにとったりする姿が見られた。使いたいものがあったら「貸して!」と言ったら良いんだよということを伝えることで、相手に受け入れてもらえる喜びを感じることができた。また、喜びを感じることで自分からも「どうぞ」と自分が使っていた物を友達に渡すことができ、また繰り返し行うことで、自分から心開き「一緒に遊ぼう!」と遊びに誘ったり、友達が泣いていたら「大丈夫?」と心配したりと経験する中で思いやる気持ちが芽生えている。
2023年1月【担当:田中先生(保育士)】
児童発達支援 5歳(女子)自閉症スペクトラム R4.12~利用
【保護者様のご希望】気持ちの切り替えが出来るようになってほしい
【目標】活動の切り替えができるようになる
【改善状況】
今までA4のぬり絵をしていおり、ぬり終えるまでに時間がかかっていたため、サイズを半分のサイズに変えた。サイズに戸惑う事は無く朝の会が始まるまでに塗り終わることが出来た。「終わったー」と笑顔が見られその後の活動も参加することが出来た。帰る時も「楽しかった」と笑顔で帰ることが出来ていた。
2022年12月【担当:竹下先生(作業療法士)】
児童発達支援 6歳(男子)発達障害傾向 R3.12~利用
【保護者様のご希望】
・周囲のお友達と一緒に活動を楽しんでほしい
※お友達と同じ空間で活動することはできていたが、関わりながらの参加は難しく、スタッフとであっても言葉でのコミュニケーションは難しい
【目標】
・運動活動を通してお友達との関わりを増やす
・スタッフとのコミュニケーションを増やす
【改善状況】
自然にお友達と関わることのできる運動活動を多く取り入れ、活動の始めはスタッフと一緒に取り組み、慣れてきたころに本人1人での参加をするなど工夫をし、本人の拒否感なくお友達と関わる機会を増やした。すると徐々にお友達との距離感が近くなり、活動の中での笑い声やスタッフからの問いかけに対して言葉で答える場面が見られるようになった。
活動の中でのスタッフからの問いかけに対しての言葉でのコミュニケーションが増えてきていたため、本人の気持ちをまずはスタッフに伝え、安心して活動を楽しめるようになるために、活動が始まる前に「○○君が先生に言いたいことがあったら教えてね」と言う声かけを必ず行うようにした。すると「トイレ」や「ポケモンのぬり絵がしたい」など本人の気持ちを伝えてくれる場面が増えてきた。それに伴い、鬼ごっこなどの活動にスムーズに活動に参加できるようになり、お友達にタッチする等さらに関わりが増えている。保護者様にお伝えすると本人の成長にとても喜ばれていた。今後、お友達ともコミュニケーションを取れるよう支援を継続していく。
2022年12月【担当:日吉先生(保育士)】
児童発達支援 4歳(男子)発達障害傾向 R4.8~利用
【保護者様のご希望】人お話が聞けるようになってほしい
【療育前の状態】お話をしている途中に、発言することが見らる。指示理解が難しいことがある。
【目標】
・簡単な指示理解。
・最後までお話を聞けるようになる。
【改善状況】
まずは、簡単な指示理解を行うために、本人の視界に入るものを制限し、耳だけではなく目でも内容を理解できるようにホワイトボードを使用しながら行った。「○○するよ」等の簡単な声掛けを行った。
次第に、集中力も続くようになり、話を聞いて行動が出来るようになった。達成感も生まれ、本人の自信に繋がり、集団行動での指示理解ができている。保護者様にお伝えすると、大変喜ばれていた。
2022年12月【担当:濱田先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)自閉症スペクトラム・ADHD R2.10~利用
【保護者様のご希望】楽しく放課後等デイサービスに通い、少しずつ苦手なことを克服してほしい。
※運動活動が好きで、運動活動に対し積極的に参加している。ルール理解はできるが”勝ち” ”成功”に対してのこだわりが強く自分の思い通りにならなかなった際に気持ちの整理が難しく、お友達にも強く当たってしまう場面があった。また順番を待つのも苦手で自分が最初でないと納得できない事が多くあった。
【目標】
・セルフコントロール能力を身につける
・気持ちを上手くコントロールしながら活動に参加する
【改善状況】
”勝負事”、”勝ち”、”順番”へのこだわりが強く、勝敗のある活動で負けてしまったり、負けそうになったり、順番が1番以外の場合は気持ちを前面に表現し、お友達に対し行動・言動で攻撃的になる場面が多々見られていた。攻撃的になってしまう場面では本児童に個別的に寄り添い、話を傾聴し、行動を観察した。その結果、最近ではお友達に対し攻撃的な行動を取ることはほとんどなく過ごすことが出来ている。現在は壁を叩いたり、自分の身体を物にぶつけたり、叫んだりしながらセルフコントロールを行っているので、今後は自分自身のことも大切にしながら、より自分に合ったコントロール方法を一緒に模索していきたい。
”勝ち” や ”順番” 等で自分の思い通りにならなかった際には活動から離れてしまったり、場面の切り替えがうまく行えない事が多々あった。また、活動に参加するお友達の人数が多いと”嫌だ!”となり少人数での活動を好む傾向にあった。しかし大人数の活動を通し”楽しい”をたくさん経験し、自分の意見や考えを全体に向けて一緒に発信する練習を行うと、自分自身の気持ちを言葉で伝えることができてきた。その結果、大人数でもお友達と協調しながら活動に参加することができており、”勝ち”も自分自身のみでなくチームの一員としてみんなと喜び、共感することが出来ている。最近では、療育後の準備や片付けも率先して行い、困っているお友達に対し手伝ってあげたりと、療育以外の場面でも、思いやりを持った行動がみられている。
2022年11月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 6歳(男子)自閉症スペクトラム R3.4~利用
【保護者様のご希望】・話せる単語を増やしていきたい・楽しく過ごしてほしい。
【目標】
・様々なものに興味を持とう!
・ハサミを使用してみよう!
【改善状況】
療育中、活動に参加されるも積極性は低く、見ながら参加をされている状態が多くあった。また、学習の活動では椅子に座って参加されるが集中が続かず、離席が多く見られていた。男児に対して、学習の活動では興味が沸くように完成した見本を見せながら参加を促し、使う道具を一緒に確認をするようにした。すると、自ら椅子に座って制作活動に参加し、「切る」「貼る」「描く」等の動作を一緒に行うことが可能となってきた。
現在は、ハサミに対する興味が強くあり、自ら「チョキチョキ!」等、言いながら切ることが出来ている。最初は一回切りで行っていたが、ハサミを持っていない状態で手指・手関節の動きを一緒に動かしながら確認をしていくうちに、連続切りも可能となってきた。また保護者の方に、ハサミを使用している動画を送らせて頂き、「自宅でも使ってみます!」とお話をお聞きすることが出来た。自宅ではお菓子の袋を開ける等、使用が可能となってきているとの事であった。
2022年11月【担当:関口先生(指導員)】
児童発達支援 4歳(男子)発達障害傾向 R3.12~利用
【保護者様のご希望】相手の気持ちがわかるようになってほしい
【療育前の状況】嫌な事があった時衝動的に手が出たり暴言をはいたりして他の児童とトラブルになる事がある
【目標】・衝動的な行動を減らす・今の気持ちを相手につたえてみる
【改善状況】
児童間でトラブルになりそうな時、相手への気持ちの代弁や、今の気持ちを聞くことで衝動的に行動するのではなく気持ちの整理が出来るように取り組んだところ衝動的に手を出す事が減ってきている。
対人関係で問題が起きた時、「相手はどんな気持ちだったと思う?」と言った声かけで、本人と一緒に相手の気持ちを考える取り組みをした。また、「今、どんな気持ちだった?」と自分の気持ちを促し「○○されて嫌な気持ちになった」と言葉にすることで、相手の気持ちと自分の気持ちを考えれる様になった。この事を保護者様も喜ばれている。今後も自分の行動と相手の反応の関係性に気づけるような声掛けをしていく。
2022年11月【担当:田中先生(保育士)】
児童発達支援 5歳(女子)発達障害傾向 R3.11~利用
【保護者様のご希望】力の調節ができるようになってほしい
【目標】・力の調節を視覚化する・力の強さを伝える
【改善状況】
お友達や先生と関わる際に楽しくなると力が強くなりおもいっきり叩いたり押してしまう事がある。児童と二日間続けて療育に入れたのでスライム作りを行い「強い力で握ったらどんな形になる?」「次は中くらい!!」「最後は赤ちゃんくらいの力でにぎってみて」と伝えると「強く握ったらグチャグチャになった」と力の強さを視覚でとらえることが出来た。
活動後に先生を呼ぶ際に強く腕を引っ張ったので「今の○○ちゃんの力はさっきのスライムがグチャグチャになったときの強い力だったよ」と伝えると理解してくれたようでお弁当の後に先生を呼ぶ時は優しくトントンと肩をたたいてくれたので「今の赤ちゃんくらいの強さとっても良かったよ!」と伝えると嬉しそうにしていた。まだまだ力加減が出来ない日も多いので引き続き力の入れ方を教えていきたい。
2022年10月【担当:金子先生(保育士)】
児童発達支援 4歳(男子)ADHD R4.2~利用
【保護者様のご希望】
・言葉の意味を知り言葉を選んで発言してほしい
【現状】
・言葉の意味を知らず相手を傷つける言葉を言うことで友達とトラブルになり癇癪が起きてしまう
【目標】
・言葉の意味を知りましょう
・感情をコントロールしながら発言できるようになりましょう
【改善状況】
笑っている顔・怒っている顔・困っている顔・泣いている顔の絵カードを使い、どのような言葉を相手から言われたら絵カードの表情になるのか言葉の意味を一緒に考えた。本児も言われて嬉しいこと嫌なことの気持ちは理解しており、常に笑っている絵カードを見える場所に起き意識出来るようにした。とっさに相手に傷つける言葉を遣ったとしても自分で気づいたり先生の言葉がけで自ら「ごめんね」と言う姿が見られた。
まず、感情をコントロールできるようになる為にも、例えば「おもちゃが崩れてももう一回やればいいんだよ!」「壊れても失敗じゃないんだよ!」と癇癪が起きそうな場面を予測し見通しが持てるような声掛けをすることでそのような場面が起きたとしても前向きな行動をすることが出来た。気持ちを穏やかに過ごせるようにすることで友達に対し優しく声を掛けたり一緒に遊びたい時でも相手の表情を見て発言したりとどのような言葉を遣ったら一緒に遊んでくれるのか言葉を選びながら会話をすることが出来た。
2022年10月【担当:廣田先生(精神保健福祉士)】
児童発達支援 6歳(男子)発達障害傾向 R3.9~利用
【保護者様のご希望】
・気持ちの切り替えが早くできるようになって欲しい
【現状】
・やりたくないことや上手くいかないことがあると、癇癪を起こし、部屋から飛び出たり、なかなか泣き止むことができず、スムーズな気持ちの切り替えが難しい状況だった。
【目標】
・自分の気持ちを伝えることが出来るようになる
・気持ちのコントロールが出来るようになる
【改善状況】
まずは、本児に今の自分がどんな気持ちなのかを把握してもらうことが大切だと考えたため、癇癪が起きた際には1対1で話せる環境を整え、「どんな気持ち?どうしてそんな気持ちになったの?」など、自分の気持ちについて自分自身で考えられるような問いかけを行い、受容していった。また、先のスケジュールが不明瞭だと、本人の気持ちのコントロールが難しくなりやすいと感じたため、スケジュールを把握しやすいような対応を行っていった。それまでは、ただ泣くという事が多かったが、次第に自分の気持ちを言葉で伝えることが出来るようになっていった。
現在では、以前であれば癇癪を起すだろうと考えられるような状況になった際も、「やめて!」「〇〇がしたい」など、今の気持ちを言葉で伝え、気持ちのコントロールも上手にできるようになっており、癇癪もほとんどみられないようになっている。 今後も、本児の気持ちを尊重しながら関わっていきたい。
2022年10月【担当:日高先生(保育士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)自閉症スペクトラム R4.4~利用
【保護者様のご希望】
・自分の気持ちを他人へ伝える
※事業所到着後、刀作りに執着する様子があり、興味や遊びへの偏りがありました。他児との関わりについても苦手な様子があり、集団の中に入るのが難しい様子も見られていました。
【目標】
・楽しく身体を動かそう
・興味の幅を広げよう
【改善状況】
事業所到着後、本児の下校が早かった事もあり、マンツーマンで運動遊びを行いました。以前は風船バレーに対して顔のこわばり等も見られており、ご家族からもボール遊びをあまりした経験がないとの事でした。最初はルールが簡単なボール当て鬼を行い、ボールで遊ぶ経験を増やせるよう支援しました。職員とマンツ―でボール当て鬼をする中で、ボールを投げる楽しさに気づき、次の日は自分から「ボール当てやろう」と積極的に職員を誘う姿が見られました。ボール遊びからバッティング練習などの遊びに少しずつ展開していく事ができ、運動に対して以前より意欲的に取り組む事が出来るようになりました。
以前は下校が早い際など、時間の過ごし方が刀作りのみになる様子があり、本人にしたいことを確認しても刀作り以外の選択肢が思いつかないようでした。事業所到着後の過ごし方について、ボール当て鬼などの運動遊びを提案させてもらう事で段々、刀作り以外の運動などでも時間を過ごせるようになってきました。運動遊びを本人も笑顔で楽しむ様子があり、事業所で刀作りに執着する事も少なくなりました。また、遊びの幅が広がったことで、運動にも興味を持ち、個別対応から運動活動にも自分で参加出来るようになりました。また、ご家庭でも刀作りは週に1回になり、同様に刀作り以外の時間の過ごし方も定着してきているようでした。また、他児との関りの部分でも、以前は人の視線等が気になり集団の中に入るのを嫌がる様子がありましたが、ボール当て鬼などをしていく中で、他児との関わりも増え、他児も含めた集団遊びに自然と入れるようになりました。
2022年10月【担当:北村先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 8歳(男子)ASD R3.12~利用
【療育前の状態】
・療育前の状態:気になるお友達に叩いてしまい、お友達と楽しく遊ぶ機会が少ない
・他のお友達も「叩かれちゃうから」と距離を取ってしまう
・保護者様も気持ちを上手く伝えることが出来ない事、ルールの理解が苦手なことを気にされていた
【目標】
・集団でお友達と楽しく活動に参加しよう
・気持ちを表現できるようになりましょう
【改善状況】
お友達と一緒に遊びたいが、活動中に「遊ぼう」と伝えること出来なかったり、お友達とうまく遊べないことがあると叩いてしまい他の児童とも距離か空いて孤立してしまっていました。
本児の好きな将棋の活動の際に周りにい児童へ「○○君こんなに強いんだよ」と声かけを行うと「次は僕と戦おう」「すごい!こんなに強いんだ」と少しずつ一緒に活動が出来るようになりました。また、お友達から「褒められる」「注目される」機会があると本児の安心感にもつながり、少しずつ自分からお友達を誘って「将棋しよう」と遊べるようになりました。また、将棋などの活動で本児の満足感が満たされた後に運動療育へ参加するとルールをすんなりと理解出来るようになったり、徐々に順番を待てるようになりました。
感情表出が苦手で「ものを投げる」「事務室など入ってはいけないところへ走って行ってしまう」「お友達やスタッフを叩いてしまう」などの問題行動で感情を表現していました。問題行動に対して注意をせずに単的に「出ようね」などで声掛けをし、お部屋から出た時や切り替えが少しでも自分でできたタイミングに「どうしたの?」と尋ねるようにしました。継続していくと「今日学校疲れた」「みんなが騒がしいからゆっくりしたい」とお話してくれるようになり、個別の対応も「自由時間までゆっくり過ごす」「イヤーマフをつけて休憩する」など支援の幅が広がりました。気持ちを安心してお話してくれるように関係作りをしていきながら個別対応を行って集団へ繋がるように支援していきたいと思います。
2022年9月【担当:廣田先生(精神保健福祉士)】
児童発達支援 4歳(男子)発達障害傾向 R4.4~利用
【保護者様のご希望】
・色々な事に自信をつけ、ネガティブな発言をしないようになってほしい
【現状】
・苦手意識があることや、何かにチャレンジして上手くいかなかった時などに、ネガティブな発言が多々聞かれる時期があった
【目標】
・できる事から少しずつ自信をつけていく
・自己肯定感を高めていく
【改善状況】
本児にとって精神的苦痛となってしまわないよう、本児のレベルに合わせた制作活動や、大好きなぬり絵をする時間を増やしたり、まずは本児のできる事や楽しめる事に重きを置いて活動を行っていった。また、「失敗は悪い事ではない、先生も失敗することは沢山ある」ということを伝え “できないことは悪い事” という考えを少しでも減らしていけるよう努めた。 そして、上記の場面だけでなく、何気ない時に口癖のようにネガティブな発言をしている様子も見られたため、受容しながらも、言葉の意味をお伝えしたり、なぜそう思うのかなどを本人に考えてもらうような声掛けも行っていった。
本児も色々な事にチャレンジして取り組んでくれており、できた時には本当に小さなことでも沢山褒めさせて頂き、自己肯定感を少しでも高めていけるよう意識しながら関わった。現在では、上手くいかないことがあると、我慢をしているような力んだ表情を見せる事もあるが、以前のようなネガティブな発言はほとんど聞かれないようになっている。今後も、本児の自信につながるような何かを日々探しながら関わっていきたい。
2022年9月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 6歳(男子)ADHD・ASD R3.10~利用
【保護者様のご希望】
・ひらがなを書けるようになってほしい。
・ひらがなに対して苦手意識があり、鉛筆を持つことが難しい様子が見られる。
【目標】
・鉛筆を正しく持てるようになりましょう。
・ひらがなを書けるようになりましょう。
【改善状況】
ぬり絵や絵を書く活動の時、鉛筆を全指握りで持つことが多くあった。少しずつ「鉄砲の指で持ってみて」といった声かけを増やして、三指握りを促していった。本人も少しずつ自ら持ち方を意識する様子が見られ、「こっち(三指)の方が上手に書けるから!」と言った発言も見られるようになった。
現在では、ひらがなに対する意欲が高く、プリントもなぞり書きなど積極的に取り組まれている。なぞる際に、肩や指に強い力が入っていたため、足の位置を足底がつくように整えたり、力を抜くように声掛けを行った。持ち方に関しても、「見て!上手に持てる!」などといった発言も増えてきているため、就学に向けて引き続き支援を行っていく。
2022年9月【担当:北村先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)ADHD・軽度精神遅滞 R3.12~利用
【療育前の状態】
・お手伝いが好きで好奇心旺盛
・運動療育でみんなで楽しく活動してくれる
・体幹が弱く、座る姿勢も短時間で崩れやすい
【目標】
・体幹の安定を目指して楽しく活動しよう
・ジャンプの着地を安定させよう
【改善状況】
土曜日の活動の際にジャンプの着地時、何度もふらつきがみられました。また、続けてジャンプすることが苦手でした。
また、宿題や将棋などの机上課題の際にも姿勢の崩れやすさから、体幹の弱さや疲れやすさが顕著に見られていました。
まずは体幹の安定を目指して固有感覚、平衡感覚を使える活動を取り入れてみました。本児が参加する運動療育の時には「だるまさんが転んだ」をとりいれたり、「先生がストップと言ったら急に止まってみよう!でも、スイカとかスルメとか違う言葉も言っちゃうかもしれないから気を付けてね!」と伝えて活動の準備運動として取り入れてみました。1週目には急に止まれない様子も見られていましたが3週目には徐々にピタッと止まれている姿が見られました。活動の待ち時間には「先生の体を登ってみて!」と楽しく身体をうごかしながら過ごすことが出来ました。
活動の中では全身じゃんけんを行って飛び跳ねる活動を取り入れてみました!何度か参加してくれましたがすぐに飽きてしまい、改善に向けて取り組むことができませんでした。今後はとび箱、縄跳びなどジャンプが必要な活動で本児と一緒に目標を立てて課題に取り組んでいければと考えています!
2022年9月【担当:濱田先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 10歳(男子)発達障害傾向 R2.10~利用
【保護者様のご希望】
・皆と仲よく遊んでほしい
・ごはん中に遊ばないようにしてほしい
※以前はお友達との距離感がうまく掴めず、一緒に遊ぶ際にトラブルになる場面が多くあった。またルールに特化した活動が苦手で、ルールの理解は出来ているが、協調しながら活動することが難しく、場面の切り替えもうまく行うことが出来なかった。
【目標】
・協調性を大切に行動しよう
・大集団活動の中で状況をみながら行動しよう
【改善状況】
以前はルールのある活動に対し、自分自身のルールを適用し周囲とうまく協調性を保ちながら活動を行うことが難しかった。その結果、活動に対し”楽しくない””したくない”と離れてしまう場面もあった。日ごろから一緒に行動している児童とともにSST形式で協調性の部分を重要視しながら現在伝達している。その結果、他者に”交代含め順番を守る” ”ルールに沿って活動を行う”といった場面が見られてきている。
保護者様にお伝えすると、「本人も最近は太陽に行くのを楽しみにしているみたいで、お友達と仲よく遊べてるなら良かったです。」とお言葉をいただくことができた。
活動の説明等を聞く際にはお友達と追いかけっこをしたりと、周囲の状況をつかむことが出来ていなかった。現在は大集団の中で状況に合わせた行動を行えるように、個別部屋で”状況理解” ”場面にあった行動” を中心に活動を行っている。内容としてスケジュールの伝達や、自身の気持ちを言葉や書面で他者へ伝え行動に移すといった練習を行っている。スケジュールを伝達すると理解しながら行動に移すことが出来ており、他者にも伝達してくれる場面がみられた。自身で理解し、他者へ伝達するには状況を理解する力が必要と考えるため、今後も継続して一緒に練習を行っていき、本人様の言葉や行動を大切にしていきたい。
2022年8月【担当:日高先生(保育士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)ADHD R4.4~利用
【保護者様のご希望】
・小学校生活になれてほしい。(時間の見通しなど)
※細かな作業への苦手意識や相手の気持ちを汲み取るのが難しい場面があります。また、自分の気持ちを言葉で表現する事が苦手で、黙り込んでしまったり、そのままいじけてしまう事があります。気持ちを損ねると、なかなか切り替えに時間が掛かる様子も見られています。
【目標】
・相手の気持ちも知ってみよう。
・集団の中で楽しく過ごす
【改善状況】
自分のしたいことや要求があった場合に、衝動性が出てしまい相手の気持ちに気づかず、衝突や気持ちのすれ違いが起こる事がありました。活動の際やおやつの時間など要所要所で職員が間に入り、相手の状況や気持ちを伝えるように支援をしていきました。他のお友達の状況や気持ちを代弁して伝える事で要求を通そうとするばかりではなく、相手の状況を汲み取り、順番を落ち着いて待てるなどの場面が増えました。
悲観的な捉え方をすることがあり、気持ちのすれ違いや気分を損ねた際にはネガティブな発言、泣き出すとその場から動けず気分の切り替えに時間が掛かる様子が見られていました。その為、みんなで動く場面など集団での流れに影響が出てしまう事もありました。事業所では様々な上級生や児童との関わりの中で職員も間に入り、相手と自分の気持ちのすり合わせ等を本人と一緒に行ってきました。最近は、児発的に他児に順番を譲る姿等も見られ、どの児童とも上手に関われる場面が増えてきています。上手く気持ちを伝えられない場合や自分だけでは消化不良になってしまった場合には、職員のケアが必要ですが、他児とのトラブルや気持ちを損なう場面も少なくなり気持ちの切り替えも以前ほど引きずる事が少なくなったように感じました。保護者の方に近況を報告させて頂くと、保護者の方も実感しており、本児童の成長を喜ばれていました。
2022年8月【担当:濱田先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 8歳(男子)発達障害傾向 R3.10~利用
【保護者様のご希望】
・困った事など、まず自分で解決できる様になってほしい。
※お友達に何かされた、言われた等あった際に、言葉では「やめてよー」と言えているが、表情は笑顔で、相手に自分の気持ちがうまく伝わらず、自己解決することが難しかった。
【目標】
・自己解決が難しい場合は表情を大切にしながら助けを求める
・自分の気持ちを言葉、表情で表現し伝える
【改善状況】
お友達とのトラブルがあった際自己解決が難しい場合、スタッフに助けを求めるようにお伝えしてきた。最初は「○○君に○○されたよー」とスタッフに話すことはできていたが、表情は笑顔で自分の気持ちが相手にうまく伝わらないことが多々あり。その際に本人様に表情の大切さをお伝えしてきた。その結果、スタッフへ助けを求める際に涙を流しながら説明をしたり、楽しい時には笑顔でお話をしたりと表情のコントロールをうまく行えるようになった。
スタッフへ話す際、表情のコントロールを一緒に練習することでお友達と話す際も場面に合わせながら表情をコントロールすることができるようになり、自分自身の気持ちをうまく伝えることができるようになった。その結果、お友達との間での自己解決能力が身に付き、お友達と笑顔で楽しく一緒に遊んでいる場面が増えた。上記内容を保護者様へご報告し、一緒に ”できた” ”喜び” を共感することができた。
2022年8月【担当:竹下先生(作業療法士)】
児童発達支援 5歳(女子)発達障害傾向 R3.3~利用
【保護者様のご希望】
・名前を書けるようになって欲しい
※鉛筆で書くことに対する苦手意識が強く、活動中に少しでも失敗等の思い通りにいかないことがあると泣いてしまっていた。
【目標】
・鉛筆で書くことに対する苦手意識をなくす
・名前を書くことに挑戦する
【改善状況】
苦手意識をなくすため、少し難易度を下げた課題(線なぞり・迷路 等)に取り組んでもらった。その中で書くことが出来たことに対してしっかりと褒めることを大切にすることで「先生できたよ!見て!」を言ってくれるなど少しずつ自信がついてきた様子が見られた。しっかりと褒めることを続けることで、鉛筆等を使った活動に対してスムーズに取り組むことが出来るようになった。
本人の名前の中で苦手にしている文字が1文字あり「書けないから書きたくない」ということが多かったが、自信がついてきたこともあり少しづつ挑戦する様子が見られるようになった。名前を書く際に本人がひらがなを書きやすくなる指示を探りながら取り組んだ。次に書く方向を言葉(横・上・下・斜め・くるりん 等)で伝えると本人の中で理解がしやすかったようで苦手なひらがなもスムーズに書くことができた。書くことができた瞬間には本人もうれしかったようでスタッフと一緒に喜んだ。保護者様からも「うれしかったようで家でも書いて見せてくれます!」との声をいただいた。
2022年8月【担当:田中先生(保育士)】
児童発達支援 5歳(女子)発達障害傾向 R3.3~利用
【保護者様のご希望】・名前を書けるようになって欲しい
【目標】
・ひらがなに興味を持つ
・名前を書けるようになる
【改善状況】
最近なぞり書きやプリント学習をする際に自信のあるひらがなは書こうとする姿が増えてきた。自信のないことはやりたくないという事が多いが最近は頑張る姿が多く見られるのでひらがなプリントを活動に取り入れた。プリント以外でもぬり絵をするときに好きなキャラクターの名前を書いてみようと伝え楽しみながらひらがなに取り組めるようになった。
今までは自信のない字を書くときに「出来ないから先生一緒にして」というので一緒に鉛筆を持って書いていたが、「縦に書いて、次は横に書いて」と先生の言葉を聞きながら書くことができた。その時のキラキラした児童の笑顔を見て私たちも嬉しくなり先生も一緒にみんなで喜びました。その後は自信をもって名前を書けるようになり保護者も喜ばれている。
2022年7月【担当:廣田先生(精神保健福祉士)】
児童発達支援 5歳(男子)場面緘黙 R4.7~利用
【保護者様のご希望】
・お友達や先生と会話が出来るようになってほしい
・場面寡黙があり、言葉で何かを伝えるということが難しかった。
【目標】
・教室の環境や流れに慣れる
・先生とお話しできるようになる
【改善状況】
利用開始した当初は、初めての環境で不安な表情が見られることがあり、問いかけに対しても俯いたりして返答が難しい状況であった。
不安をなくすためにも、まずは教室での流れや環境に慣れてもらうため、今日行うことを1つ1つ説明したり、難しそうだったら無理はしなくて大丈夫ということをしっかり伝え、安心してもらえるよう努めた。
次第に緊張もほぐれ、笑顔を見せてくれたり、気持ちを体や態度で表現してくれるようになった。
次のステップとして、先生と会話が出来るようになるという目標に向けて関わっていった。
まずは信頼関係を構築するために、本児の興味のあるものを話題としてコミュニケーションを図ったり、頷く・首を振るで答えられるような問いかけを意識して声掛けを行った。
そのうち、本児の方から「〇〇できたよ」と話しかけてきてくれ、現在は、本児からの発言も増えてきている。保護者様も、本児が新しい環境で発言出来ていることを大変喜ばれている。
2022年7月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 6歳(男子)自閉症スペクトラム・精神遅滞 R2.2~利用
【保護者様のご希望】
・オムツを卒業する
・誰が見ても分かる様な意思疎通のしやすい手段をみにつけてほしい
【目標】
・トイレの絵カードと実物のすり合わせが出来る
・トイレの絵カードを使用して簡単な意思表示が出来る
【改善状況】
以前は男児の様子や時間にてトイレ誘導を行っていた。保護者様からの要望として、「もっと分かりやすい表現を身に付けて欲しい」といったお話もあり、絵カードの使用を検討した。まずは、(絵カードを見る)→(トイレに行く)の行動を反復して行う事で、すり合わせは可能となった。
次第に絵カードを見ると、トイレに行きたくない時は首を横に振ったり、「トイレ」という発語が見られるようになった。ご家族様にも、ご自宅のトイレの写真を送って頂き絵カードを作成した。現在はご自宅でも絵カードの使用が少しずつ出来ているとの事でお話を頂いている。また、他事業所とも絵カードについて連携を図り話し合いを行い、トイレの介助法の統一を図った。今後は、男児本人から絵カードを指差しする等の表出・意思表示が出来る事を目標に支援を行って行く。
2022年7月【担当:井上先生(保育士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)発達障害傾向 R4.4~利用
【保護者様のご希望】
・思いきり運動の活動をしてほしい。
・友達とのかかわり方友達への思いやりを、学んでほしい。
【目標】
・友達とのコミュニケーションの取り方を学んでいけるようにする。
・入ったり、上ってはいけない場所を一つ一つ確認をしていく。
【改善状況】
・子どもたちが入ってはいけない場所に入ることが度々見られる。(必要な書類や、子どもにとっては危険なものがあるため。)なぜ入ったらいけないかを一つずつ教えていき、なんで入ったらいけないのか入ったらどんなことがあるのかを伝えていった。
最初、職員の目を盗んで本児は行こうとする姿があった。だが、日がたつごとに「入ったらいけない」と思うようになったのか、ほかのお友達がその扉に向かうと、「そっちはいけないよ」と注意してくれるようになった。また、本児が行こうとしたら「ここ入ったら駄目なんだよね」とつぶやき、自制をするようになった。
・他児が遊んでいるおもちゃを使っていると本児はなかなか「貸して」と言い出せずに隙を見せて取ろうとする姿が見られる。そのことに関して、職員が「○○貸してって言ってみよう」と伝えると最初の頃はぶっきらぼうに言っていたのだが、その都度声掛けを行うと口調も優しくなり「ちょっと待ってね、後〇回したら交代するね」と言うことができるようになった。
今後も継続していけるように声掛けを行っていく。
2022年6月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 4歳(男子)場面緘黙 R4.3~利用
【保護者様のご希望】
・他者とコミュニケーションを取ることができる様になって欲しい
・誰とでも話せるようになって欲しい
【目標】
・療育に慣れて通うことができる様になりましょう
・療育を楽しむことができる様になりましょう
【改善状況】
利用開始当時、母子分離が難しく感情失禁が強く見られていた。保護者様と一緒に活動に参加して頂くことが多かった。まずは、児童が好きなことから会話を広げ、関係性の構築を図った。「安心できる場所」という認識をしてもらえるように、「大丈夫だよ」という声掛けを頻繁に行った。
現在は、行き渋りも見られておらず、1人で通所することができている。楽しんで療育に参加することができている。
療育中の写真を保護者様と共有させていただき、「楽しめているんですね」とのお言葉をいただくことが出来た。今後も、関りを深めながら、一緒に療育を楽しんでいきたい。
2022年6月【担当:日吉先生(保育士)】
児童発達支援 5歳(女子)自閉症スペクトラム症 R3.4~利用
【保護者様のご希望】落ちついて行動できるようになってほしい。
【療育前の状態】好きな活動、好きな事をやめないといけない時に切替が難しい様子が見られ、癇癪が起こる。
【目標】
・自分のスケジュールを理解する。
・切り替えがスムーズになる。
【改善状況】
活動の始まりと、終わりを明確にし、視覚物を使って情報を伝え、見通しのついた言葉かけを行った。また、信頼関係を構築し、本人の気持ちに寄り添いながら声掛けを行った。
次第に、自分のスケジュールを管理し、集団活動の中での指示やルールの理解が深まり、切り替えがスムーズに出来るようになった。現在では、癇癪の回数も減り、保護者様に改善結果をお伝えすると大変喜ばれていた。今後も本人のペースに合わせながら支援を行っていく。
2022年6月【担当:福村先生(指導員)】
児童発達支援 2歳(女子)発達障害傾向 R4.2~利用
【保護者様のご希望】
・自身が思っている事、伝えたい言葉で表現出来るようになり、状況の切り替えにおいて癇癪を起こすことから解放してあげたい。
・いきいきと毎日笑顔で過ごさせてあげたい。
【目標】
・笑顔で過ごせるようになりましょう。
・意思表示が出来る様になりましょう。
【改善状況】
来所当初は泣いている事が多く、活動にはあまり参加が出来なかった為、療育に来る日は笑顔で過ごしてほしいと思い、好きな物やキャラクターのパズルを一緒に取り組むことで、少しでも楽しいと思ってもらえるようにコミュニケーションをはかった。
安心して過ごせる環境をつくることで、泣くことはなくなり、体操なども進んで参加が出来るようになり、制作等も椅子に座って集中して取り組めるようになった。欲しい物や”取って”、”いらない”、あけて”等の気持ちを伝えることが出来るようになってきて、顔の表情も良くなり、うれしい時は手を叩き喜びを表現してくれるようになった。保護者様にも伝えると大変喜ばれていた。
2022年6月【担当:北村先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)自閉症スペクトラム・ADHD R3.4~利用
【療育前の状態】
・お友達と関わる際に距離が近いため、他児童と一緒に楽しく活動する機会が少ない
・活動に継続して参加する事が苦手で運動と学習のお部屋を行き来してしまう
・本や制作などの活動は好んで参加をしてくれる
【目標】
・活動のなかで集中して取り組める時間を増やす
・他の児童と一緒に活動出来るようになる
【改善状況】
製作や運動などの活動には興味を示して参加しようとしてくれていましたが、活動のルール理解が難しい場面や制作活動のなかで少しでも出来ない事があると集中が途切れてしまい、継続して参加する事が難しい様子がみられていました。
送迎の際に学校での様子や活動への気持ちを児童に尋ねてみると「学校でいつも疲れている」「みんなと一緒に遊びたいけどうるさいんだ」と伝えてくれました。制作活動の中では活動の工程を分けてその間に休憩を取るように声掛けを行いました。休憩の際にはイヤーマフの使用、机の中に潜ってゆっくり休憩を行い、活動が再開できるようであれば続きを行うように支援を行いました。
その結果、折り紙も継続して作れることが増え、ハサミを使った制作活動も飽きることなく最後まで参加できることが増えました。
お友達と遊ぶ際に距離が近すぎて抱き着いてしまったり、頭を強くなでてしまう場面が多くみられていました。絵本や制作活動の際に「先生の隣に座ってお話しようね」や抱き着いてしまう場面では「お友達もぎゅっとすると痛いから隣で一緒にやってみよう」と声掛けや個別支援を行いました。徐々に身体を触れる機械は少なくなり、絵本を一緒に読む際には隣に座ってお話しすることが出来るようになり、折り紙や塗り絵の活動の際にも一緒にしたいときは机を隣につけ、お友達に関わりたいときには「ねえ見て見て!」と伝えるようにサポートしていくと少しずつお友達の身体に触れることが少なくなりました。他の児童と一緒に楽しく活動を終えることが出来ると「今日は楽しかった!」「来てよかったよ!」と笑顔で喜んで、最後は片付けもしてくれる様子がみられました。
2022年5月【担当:濱田先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)自閉症スペクトラム R2.10~利用
【保護者様のご希望】
・自分の思いを言葉で伝えられるようになってほしい。
・苦手なことにも挑戦してほしい。
・競争時に負けてしまったとき、気持ちの切り替えをうまく行えるようになってほしい。
【療育前の状態】
・自分の気持や考えを言葉で伝えるのが苦手で行動で表現する場面が多くみられていた。
・順番やルール、勝ち負けへのこだわりが強く思い通りにいかない場面では、気持ちを切り替えることができず活動から離れてしまう場面がみられていた。
【目標】
・自分の気持ちを言葉で伝える。
・気持ちの切り替えをうまくおこなう。
【改善状況】
療育開始当初、自分の気持ちや考えを言葉で伝えることが苦手で行動で表現する場面が多々見られており、お友達と気持ちがぶつかりあうことが多くあった。自分の気持ちを言葉でうまく伝えるのが難しい際に、寄り添いながら気持ちを聴取し言語化する機会を設けた。気持ちを自分で言語化することで”他者にも気持ちが伝わり、自分自身の気持ちを再確認することができる”と言語化して伝えることの大切さを伝達した。その後、自分の気持ちや考えを整理、言語し伝達できるようになった。
本児童は順番が1番でなかったときや、自分の思い通りにいかなかったとき、勝負に負けてしまった時等に気持ちを整理することが難しく、活動から離れてしまったり、強い言葉、激しい行動等で表現する場面が多々見られていた。その際に本児童が落ち着ける環境下で気持ちを聴取し”順番の大切さ”や”次に向けて一緒に頑張ろう”と寄り添いながら気持ちを伝達していった。その後、他児童に対し順番を優先してあげている場面や、ルールが分からない児童に対しルールを教えてくれている場面、勝負に負けてしまったときに”次!もう1回しよう!”等の発言や行動が自然と見られている。保護者様へも最近の成長を報告させて頂き、本児童の成長に対する喜びを共感することができた。
2022年5月【担当:北村先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(女子)自閉症スペクトラム R4.3~利用
【療育前の状態】
・型紙に沿って線を書けない
・ハサミを使って真っすぐに切れない
・作業手順が混乱しやすい
【目標】
・線を目で追いながら鉛筆でなぞり書きが出来る
・ハサミで直線や曲線を切ることが出来る
【改善状況】
制作活動の際に型紙を使って線を引くことが出来ませんでした。型紙を良く見て指で線を追いながらなぞり書きを行う様に伝えました。また、直線と曲線を分けて線を引くように作業工程を分けて活動を行いました。何度か行うことで出来るようになり本人も「やったー!できた!」と笑顔を見せてくれました。
ハサミを使用する際にどこをきるのか?理解する前に行動することが多く線を指でなぞりながら「ここ絵切るよ」とわかりやすく伝えました。鉛筆と同様に直線と曲線を分けて作業を行いました。ハサミで切る長さを少しずつ伸ばしました。完成した作品をシールを貼ったり可愛く作ることで児童も楽しそうに活動に参加してくれました。
2022年5月【担当:日吉先生(保育士)】
児童発達支援 5歳(女子)自閉症スペクトラム症 R3.7~利用
【保護者様のご希望】お箸、スプーンを上手に使って自分でご飯を食べれるようになってほしい。
【療育前の状態】ご飯を拒む様子が見られ、保護者様以外の介助では食事を摂ることが出来なかった。また、遊びを通してのスプーンの使用も拒む様子があった。
【目標】
・スプーンを持てるようになる。
・ご飯をスプーンを使って食べれるようになる。
【改善状況】
初めは、昼食時になると離席する様子が多く見られ、職員が声掛けや介助を試みたが、拒む様子が見られた。まずは、職員との信頼関係を構築する事と、本人の無理のない範囲で昼食時に椅子に座れるように促した。また、遊びを通してスプーンを使ったり、ご飯を食べる際には、スプーンを使うことを知ってもらうために、絵本の読み聞かせなどを取り組んだ。
次第に、他の児童の食べる姿を見て、職員の介助により食べる事が出来るようになった。現在では、昼食時に離席することなく、スプーンを使って自分で食べれるようになっている。保護者様に動画で様子を伝えると喜ばれていた。
2022年5月【担当:福村先生(指導員)】
児童発達支援 5歳(男子)自閉症スペクトラム症 R3.2~利用
【保護者様のご希望】発語が出来るようになってほしい。
【目標】
・ジェスチャーで意思表示が出来るようになる。
・発語が出来るようになりましょう。
【改善状況】
発語はほとんどなく、ジェスチャーでのやり取りもほとんどなく、嫌なことがあると癇癪やパニックになる事が多くあった。本児の表情を見たり、様子を伺いながら行動観察を行い、関係性の構築を測った。次第にしてもらいたい事やしたい事を指差しや首を振ったりとジェスチャーで伝えてくれるようになった。
現在では、言葉(あっち)、(いや)、(もう一回)等の単語を話せるようになってきている。そのため、本児が発した言葉を復唱したり、顔の表情を読み取ったり、楽しめる活動を通して楽しく関わっている。今後も、発語が増えるように支援を行っていく。
2022年5月【担当:廣田先生(精神保健福祉士)】
児童発達支援 4歳(男子)発達障害傾向 R4.1~利用
【保護者様のご希望】
・友達と玩具を共有できるようになってほしい
・気持ちの切り替えができるようになってほしい
【目標】
・気持ちのコントロールが出来るようになる
・気持ちの切り替えができるようになる
【改善状況】
自分の思い通りにならないことがあると、嫌という感情を態度として前面に出しており、癇癪を起こしていた。癇癪が見られた際に、別部屋に移動し、話ができる環境を整える等の関わりを増やした。次第にしっかりと話を聞くことができるようになり、癇癪の時間が短くなった。
現在も時折癇癪は見られているが、気持ちの切り替えが早くできるようになってきている。また、自分の気持ちを言葉にして伝えることが出来るようになってきているため、今後も支援を行っていき、気持ちの切り替えができるように関わっていく。
2022年4月【担当:北村先生(作業療法士)】
放課後等デイサービス 8歳(女子)発達障害傾向 R2.11~利用
【療育前の状態】自身の考えや意見が強く、他の考えを受け入れることが苦手 言葉で相手に気持ちを伝えることに支援を要する
【目標】
・他の児童の気持ちと自分の気持ちの違いに気づく
・他の児童の意見や考え方に耳を傾けることができる
【改善状況】
個別的支援として、本児童に対し自身の考え方や捉え方の幅が広がるようにアプローチを行いました。他の児童との関わりの中で、何気ない言葉を悲観的に捉えてしまったり、自分の意見と考えが違うときに「私はこう思ったの!」と強い口調で他者に伝えてしまう場面が見られていました。その都度声掛けを行う中で落ち着いた口調で「○○さんはもしかしたらこう思ったのかな?」や「そんなに不安だったから怒ったんだね」など本児童の気持ちに傾聴・共感した後に考えが広がるような声掛けや自身の気持ちの整理を一緒に行いました。次第に感情的になってしまう時間は短くなり、他の児童も療育に入れない際には優しく声掛けを行ってくれることが多くなりました。他の児童へ怒りや悲しみの感情を直接ぶつけてしまうことは減り、職員へ「こう言われたから悲しかった!」とお話してくれるようになりました。
本児童の特徴として①知的に高く言語理解が優れている②自身の気持ちを他児童へ伝えることが苦手で集団の中で我慢することが多い③失敗を過度に恐れ、不安や完璧にしなきゃという思いが強い傾向にありました。また関わった当初は「どうせ話しても分かってくれない」という発言が目立っていました。個別的な支援を通して「自分の気持ちを話しても分かってくれる」という安心感から自ら気持ちをお話してくれるようになり「なぜ怒ってしまったのか」などを落ち着いて考えることが出来ました。また他の児童へ「本当はこうしたかった」と少しずつ思いを伝える場面も増え、また、「こうしたらいいよ」と優しく声掛けをしてくれるようになりました。送迎時に保護者様へ他児童との関わりや優しい声掛けなどを報告すると喜ばれることも多く、保護者様から直接本児童に対し、褒めてもらう機会も増えて笑顔で活動や学校からの送迎車への乗り込みもスムーズになることが多くなりました
2022年4月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 6歳(男子)自閉症スペクトラム・ADHD R4.1~利用
【保護者様のご希望】
・ひらがな・数字が読めるようになってほしい。
・場に合ったコミュニケーションが出来るようになってほしい。
【目標】
・椅子に座って活動に参加出来るようになる
・椅子に座って活動に集中する事ができるようになる
【改善状況】
個別療育・小集団療育の中で集中する事が難しく離席や床に寝そべることが多く、集中する事が難しかった。まずは、本児が好きな活動で塗り絵やお絵かきを一緒に行って行き、椅子に座る練習をした。次第に椅子に座ってサーキット等の順番待ちやプリント学習にも活動に参加出来るようになった。
現在は、ひらがな・数字のプリント等も自分から「プリントする!」と伝えてくれて、30分程度集中して取り組むことが出来るようになった。名前はお手本なくとも書くことが出来るようになっており本人の自信にも繋がっている。4月から小学校進学の為、放課後デイサービスの方へ移行をされる。
2022年4月【担当:濱田先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 7歳(男子)自閉症スペクトラム・知的能力障害 R2.10~利用
【保護者様のご希望】きちんと座って、活動に取り組んでほしい
【療育前の状態】
・安静時の座位姿勢保持の持続が難しい
・座位活動では、注意の持続が難しく、離席や臥位(横になった状態)姿勢で過ごすことが多く見られる
【目標】
・座位保持力を高め、座位活動に参加できる
・座って活動を行い、日常生活に繋げる
【改善状況】
介入当初、本児童は低緊張であり、無意識下での姿勢調節が難しい傾向であった。そのため、姿勢の不安定性を代償するために頸部(首)や体幹を左右に傾ける事で姿勢バランスをとっていた。呼吸の中心である腹圧(お腹の中の圧力)のコントロールにも関わる横隔膜の動きを意識しながらドローイン(腹式呼吸)を行った。次に腹圧を高めた状態で姿勢保持の練習を行った。座位姿勢、立位姿勢とも安定し連続した座位姿勢保持能力を獲得することができた。保護者様は勉強中や食事中などの姿勢の崩れを気にされていた。故意的な姿勢の崩れでは無いことに安心し「今後も是非継続をお願いします」との安堵の声が聞かれた。
座位活動時の姿勢保持が安定しており、30分間の活動であったが、一度も離席することなく活動を継続することが1週間を通してすべて可能となった。保護者様より、家庭内で食事中の姿勢の崩れが減っていると喜びの報告があった。
2022年3月【担当:濱田先生(理学療法士)】
鳥栖教室 放課後等デイサービス 7歳(男子)自閉症スペクトラム症 R3.3~利用
【保護者様のご希望】今できることを大切にしながらいろいろな事にチャレンジしてほしい。お友達との関わりを大切にしてほしい。
【療育前の状態】自分の気持ちや考えを言語化して他者へ伝えることが難しかった。
【目標】
・自分の気持ちを他者へ発信しながら行動する
・コミュニケーションスキルの向上
【改善状況】
介入当初、自分の意見や考え、疑問点などを他者へ発信することが難しく行動に中々移すことができなかった。療育の説明時等に考えられる注意事項や決定事項などを一緒に考え言語化することで自分の希望や他者への希望などを言語化し伝え行動することが出来るようになってきた。保護者様のお話によると家や学校でも感情表現や気持ちの伝達などがうまく出来るようになってきたと報告あり。
以前は自分の気持ちを伝えたり、コミュニケーションを取ることができる人が限局していた。療育活動や自由活動中にチームやコーナーを多数作り、その中で疑問に思ったことや自分の意見を言語化し他者へ伝えることを一緒に練習しました。そうすると多くの人と関わる機会が増えてきて、最近ではお友達に積極的に話しかけている場面なども見られています。
2022年3月【担当:日吉先生(保育士)】
児童発達支援 3歳(男子)自閉症スペクトラム症 R3.3~利用
【保護者様のご希望】自分の気持ちを伝える事ができるようになってほしい。
【目標】
・自分の気持ちを整理できるようになる。
・自分の気持ちを言語化出来るようになる。
【改善状況】
利用開始当初は、自分の気持ちを伝える事が難しく、伝える事を拒む様子が見られた。自分の気持ちが整理できるように個別対応を実施し、本児の気持ちに寄り添いながらゆっくりと聞き出すことを実施した。また、”気持ち”に関連した絵本などを用いて、気持ちの理解を深めるよう実施した。
次第に、集団生活の中でも、自分の気持ちを言語化し、他者へ伝える事ができるようになった。この様子を保護者様に共有し、一緒に喜ぶことが出来た。今後も、児童の様子を見ながら、自分の気持ちや相手の気持ちについて理解できるよう促していく。
2022年3月【担当:竹下先生(作業療法士)】
児童発達支援 4歳(男子)自閉症スペクトラム・精神遅滞 R3.3~利用
【保護者様のご希望】
・ハサミが出来るようになってほしい
・ハサミに対する苦手意識が強くハサミを使った活動に参加することが出来ていなかった
【目標】個別療育でハサミを使った活動が出来るようになる
【改善状況】
ハサミに対する苦手意識が強くハサミを使った活動に参加することが出来ていなかったが、本人に好きな折り紙に色を決めてもらい細くした折り紙を1回切ることから始めた。それから徐々に枚数を増やし、ハサミを使った活動の後には本人の興味のある活動を行った。すると、ハサミを使った活動を5~10分出来るようになった。保護者様からは保育園でもハサミを使った活動が出来るようになったとお話があり大変喜ばれていた。
2022年2月【担当:橋口先生(作業療法士)】
5歳(男子)自閉症スペクトラム・軽度精神遅滞 R3.9~利用
【保護者様のご希望】
・周囲とコミュニケーションが取れるようになってほしい。
・少しでも落ち着いて行動が出来るようになってほしい。
【目標】
・タイマーを使用して切り替えが出来る
・声掛けにて切り替えが出来るようになる
【改善状況】
個別療育の際、活動の切り替えがうまくいかず終わりが難しく、時間を要していることが多々あった。活動の終わりの際に、タイマーを使用して「ピピピってなったら終わりだよ」と声掛けを行うように統一をした。最初は終われずに癇癪に繋がることがあったが、次第に「ピピピってなったら終わりだよね」と、言ってくれることが増えてきた。
現在は個別療育にて、早めに活動が終わることの声掛けを行う事で、終わりが出来るようになってきている。集団活動でも率先しておもちゃを片づける等の様子も見られている為、引き続き実施しながら切り替えの練習を行っていく。
2022年2月【担当:日吉先生(保育士)】
児童発達支援 3歳(男子)ADHD・軽度の知的障害 R3.4~利用
【保護者様のご希望】
・座って活動に取り組むことが出来るようになってほしい。
・静と動の動きの切り替えが出来るようになってほしい。
【目標】
・椅子に座って話を聞くことが出来る
・椅子に座って活動の順番待ちが出来る
【改善状況】
集団活動の朝の会で、椅子に座って絵本の読み聞かせ等に参加することが難しかった。椅子に座った際に「手はお膝!頭!」等の声掛けを行い、遊びを用いて椅子に座ることの意識をつけるように促した。次第に椅子に座ることが出来るようになった。
現在は、活動の中で椅子に座る回数を増やして実施している。回数を重ねていくうちに、「椅子に座る」の意識が付いてきて、椅子に座って活動の順番待ちが出来ている。今後も、椅子に座ってお話しを聞いたり、椅子に座って順番を待つの習慣を身に付けていけるよう声掛けを行っていく。
2022年1月【担当:日吉先生(保育士)】
児童発達支援 5歳(男子)ASD・知的障害 R3.9~利用
【保護者様のご希望】パンツで過ごしながら、トイレに行けれるようになってほしい
【目標】
・パンツで過ごせるようになる
・個室トイレに行けるようになる
【改善状況】
教室に来た際、オムツからパンツへ着替えを促すが、パンツへの不安感が見られる。また、個室トイレに誘導するが、恐怖心が見られ、拒む様子が見られる。トイレという場所が怖いところではなく、排泄する場所だと知ってもらうため、一時間おきに声掛けを行い、トイレ誘導を実施した。
次第に、トイレへの恐怖心も無くなり、水が流れる様子などに興味を持ち、スムーズに個室トイレにはいれるようになった。現在は、「トイレに行きたい」という意思表示も見られ、トイレでの排泄も数回成功する事が出来た。現状を保護者様にお伝えし、一緒に喜ぶことが出来た。今後は、本児の生活リズムや、排泄の間隔に合わせながら、支援を行っていく。
2021年12月【担当:竹下先生(作業療法士)】
児童発達支援 4歳(男子)発達障害傾向 R3.9~利用
【保護者様のご希望】
・時計が読めるようになってほしい(まずはデジタル時計)
・お母様がご自宅で時計を見て指示を出しているが時計が読めずに切り替えがうまく出来ていない
【目標】デジタル時計の読み方がわかる
【改善状況】
数字の理解はできているが”:”の意味が分からずに時計を読めていない様子だったため、”:→時”と読んでみることを伝え、先生と一緒に練習していく中で1人でも読めることが出来るようになり10問の問題を正解することができた。続けてアナログ時計の読み方を練習しており短い針の読み方理解までが出来るようになっている。保護者様からは、ご自宅の方でもデジタル時計が読めるようになり指示が通りやすくなったといううれしい声が聞くことができた。
2021年12月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 4歳(女子)自閉症スペクトラム R2.4~利用
【保護者様のご希望】ふらつくことや躓くことが多い為、ご心配
【目標】体軸の安定
【改善状況】
運動意欲や好奇心は強い。体幹・股関節周囲の筋力低下あり。それにより体のバランス不良も認めている。現在は、トンネルくぐりやトランポリン、バランスボールを使い遊びの要素を取り入れながら粗大筋力からアプローチしている。ご利用開始より室内移動時の躓きは減少している。引き続き支援継続し、体軸の安定を図る。
2021年11月【担当:濱田先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(女子)自閉症スペクトラム症 R2.10~利用
【保護者様のご希望】気持ちを伝えられるようになってほしい
【児童のご希望・療育前の状態】
・ボールを上手に打ち返せるようになりたい、ボールを上手に取ったり、投げたりしたい
・目標風船を打ち返す際に空振りがある。他児童や学校の友人と比較してしまい、消極的な発言が聞かれる。
【目標】
・ボールを上手に取ったり、投げたりしたい。
・風船を上手に打ち返せるようになりたい。
【改善状況】
児童より「ボールを上手に投げたり取ったりできるようになりたい」と希望があり具体化しながら細部の練習を個別支援にて行った。介入当初はボールを落としたりご自身の投球イメージと実際の投球に差が生じていた。身体コンディションを整えながら、ボールを目で追い身体全体で包み込むように取ったり、ボールを離すタイミングを反復練習することでキャッチング率や目標とする場所への投球確率が向上した。本人様からも手ごたえを感じているとの報告を受けた。個別支援を終了し、児童から「次はね、風船を打ち返せるようになりたい」との要望が聞かれた。
介入当初、風船を打ち出す角度にイメージと実際の動作に差が生じていた。また風船に対する身体の使い方や風船を打つ際の姿勢の崩れが見られていた。身体コンディションを整えながら定点で風船を真上に反復して打つ練習や風船に対する身体の使い方をアドバイスしながら練習を行った。練習後はイメージした通りに風船を打てたり高低に対する身体の使い方も上手に行えていた。コツを掴めてからは本人様からも「楽しい!」との報告を受け笑顔も多くみられた。また、以前までは欠席することが多くあったが、児童の想いを聞き取りながら、”上手にボールを扱いたい”という希望を個別的に支援したことで、欠席することが無くなり満足度を高めることができた。
2021年10月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 4歳(男子)自閉症スペクトラム・ASD R2.10~利用
【保護者様のご希望】
・言葉を覚えて他者とのコミュニケーションを取れるようになってほしい。
・自分の思いが伝わらない事があると、壁を蹴る・頭をぶつける等の癇癪が見られる
【目標】
・絵カードの理解を深めることができる・絵カードを使用してコミュニケーションを取ることができる
【改善状況】
先月に引き続き視覚優位である児童に対して、して良いこと・悪いことに対して〇×の絵カードで提示するようにし、絵カードの理解を深めた。本人からも「まる」「ばつ」と発語が見られるようになっており、少しずつ×の絵カードを見ると行っていた行為を止める事も可能となってきている。
現在は「今はどれがしたいのか」をトイレ・ご飯・走る等の動詞の絵カードを提示して児童に選択を促す事で、スムーズに行為への移行が可能となってきている。保護者様にも絵カードをお渡ししており、自宅でも活用をして頂いている。今後は、絵カードを多くのスタッフで共有して児童との関りを増やしていきたい。
2021年7月【担当:腹巻先生(理学療法士)】
児童発達支援 3歳(男子)自閉症スペクトラム症・精神遅滞 R3.3~利用
【保護者様のご希望】・集団生活ができるようになってほしい
【目標】環境や活動に対しての不安感の軽減、集団活動への参加
【療育前の状態】
・初めての場所や初めての活動に参加することへの不安感が強い
・集団活動への参加が難しい
【改善状況】
まずは教室の雰囲気や先生に慣れるところからの関わりを開始した。本人の不安が強い時は抱っこし「大丈夫だよ」と声かけすることで落ち着き周りの様子を観察する様子がみられた。不安感は徐々に軽減し教室にて1日過ごすことが出来るようになった。口元や指先の感覚過敏が強く、特に感覚統合あそびの際の集団活動への参加は困難。まずは運動のなかで粗大な感覚遊びから実施していった。徐々に周りのやっている活動に興味を示すようになり、現在は同じ空間で感覚統合あそびや制作活動に参加することが出来るようになっている。
2021年7月【担当:腹巻先生(理学療法士)】
児童発達支援 3歳(男子)軽度の知的障害・多動症 R2.10~利用
【保護者様のご希望】同年代のお友達と遊べるようになって欲しい
【目標】コミュニケーション力の向上
【療育前の状態】
・対面時、目を合わすことが少なく指示の入りが悪い
・自発語が少なく、一人遊びが多い。
・他児童を叩いたり噛みついたりといった行為が見られる
【改善状況】
絵合わせカードや本人とのやりとりの中でコミュニケーションを図った。徐々に語彙力向上、意思表示場面の増加を認めた。通所を初めて2ヶ月で言葉が増えはじめ、他児童に対しての噛みつき行為の頻度もかなり減少した。それに伴って、対面時にて話すときに目が合うことが増え指示の入りもかなりスムーズになった。集団活動の中で、自分の順番を座って待てたり、お友達の名前を呼びコミュニケーションを図ろうとすることも増えた。
2021年7月【担当:橋口先生(作業療法士)】
児童発達支援 4歳(男子)ASD R2.10~利用
【保護者様のご希望】言葉を覚え、他者とのコミュニケーションを取れるようになってほしい
【目標】指示理解がスムーズになる
【改善状況】
本児へは視覚的な情報を加えることが有効であったため、絵カードや具体物を提示しコミュニケーションや指示の理解を促した。これまで、公園に向かう際は走り出したりと危険な行為が見られていたが【手を繋ぐ】という絵カードを提示すると、スタッフと手を繋ぎ公園まで歩いていくことができた。まだ、教室から帰る際も「公園に行きたい」という思いから酷い癇癪が見られていたが絵カード+言葉での説明でスムーズに帰ることが出来るようになっている。
2021年4月【担当:宮原先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)自閉症スペクトラム R2.11~利用
【保護者様のご希望】集団療育にはいれるようになってほしい
【目標】集団療育に入れるようになって欲しい
【改善状況】
集団療育がはじまると、別室に移動することが多かった。はじめに別室で集団療育の内容をしっかり説明した。つぎに少し離れた場所から動きの模倣を行った。するとだんだんと集団の中にはいり参加する姿が見られるようになった。まだまだ参加途中で別室に移動されることがあるが、いまでは声かけで参加できるようになった。
2021年4月【担当:宮原先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(女子)自閉症スペクトラム R3.1~利用
【保護者様のご希望】友達との関わり方を身につけて欲しい
【目標】お友達との関わり方をみにつける
【改善状況】
はじめは他者との関わりが分からず黙り込んでいることが多かった。感情インアウトトレーニングにて、本氏が自分の気持ちを理解することから始めた。すると○○したいと自分の気持ちをスタッフに伝えられるようになった。次にスタッフと一緒にお友達に自分の感情をつたえる練習を行った。今では自ら自分の気持ちをお友達に伝えられるようになっている。ご家族様にもお伝えし、大変喜んでおられた。
2021年4月【担当:服巻先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)自閉症スペクトラム R2.11~利用
【保護者様のご希望】文字や線が描けるようになってほしい
【目標】えんぴつでしっかり線を引ける
【改善状況】
手指・手掌の筋力が弱く、筆圧が弱く線をまっすぐ引くことができない状態。手指・手掌の筋力向上目的にティッシュ破りや新聞紙まるめの練習を実施した。最初は折り紙などの硬めの紙は上手く破くことができなかったが徐々に破る・丸める作業ができるようになった。すると〇や線をしっかりとした筆圧で線がふらつくことなくかけるようになった。
2021年4月【担当:服巻先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(女子)自閉症スペクトラム R2.12~利用
【保護者様のご希望】自分の気持ちを理解し表現する
【目標】自分の気持ちを先生に伝えることができる
【改善状況】
元々、恥ずかしがり屋な性格で感情表現が苦手。欲求や気持ちを相手に伝えることがなかなかできなかった。まずは児童との信頼関係を深めるため関わる時間を増やした。その中で児童自身の子とや家族の事などを話してもらう機会をもった。すると徐々に感情表出ができるようになってきた。今後は同世代の中で感情表現ができるようSSTなど実施していきたい。
2021年4月【担当:服巻先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)自閉症スペクトラム R2.11~利用
【保護者様のご希望】箸を使って食事がとれるようになってほしい
【目標】箸を使い食事ができる
【改善状況】
元々、スプーンやフォークを使い食事をとっていた。指先の不器用さや筋力低下があったため、手指の巧緻機能向上・筋力向上目的にカラーボールつかみやオセロ返し、紙まるめ、ひも通しなどを実施した。継続して行った結果、箸を使用し食事をとることができるようになった。ご自宅でも夕食時、箸を使いすべて食べられたとのお話あり保護者様も大変喜んでおられた。
2021年3月【担当:宮原先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)自閉症スペクトラム R2.10~利用
【保護者様のご希望】枠からはみ出ないように塗れるようになって欲しい
【目標】枠からはみ出さないように塗り絵を行う
【改善状況】
塗り絵を実施。枠からはみ出ることが多く見られたため、塗ってもいい場所とそうでない場所の判別を一緒にしてから再度塗り始めた。判別する前と比較し、はみだす部分が少なくなった。本氏もすごく嬉しそうに取り組んでいた。今後も継続し支援していきたい。
2021年3月【担当:服巻先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)自閉症スペクトラム R2.10~利用
【保護者様のご希望】大繩・縄跳びが飛べるようになりたい※本人
【目標】縄を見て飛ぶ
【改善状況】
以前は、大繩や縄跳びをすると縄を見て飛ぶという動作ができず飛べない状態。そこでトランポリンを使用しタイミングを合わせて飛ぶ練習、縄を見て飛ぶ練習を実施した。すると、大縄跳びを適切なタイミングで5回飛びことができた。本人・保護者様ともにとても喜ばれていた。
2021年2月【担当:宮原先生(理学療法士)】
児童発達支援 5歳(女子)自閉症スペクトラム R2.10~利用
【保護者様のご希望】体力をつける
【療育前の状態】運動はしたくないと否定的であった
【目標】運動が好きになる
【改善状況】
①運動はしたくないと拒否が強かった。楽しんで体を動かしてもらえる方法を検討し、お箸でティッシュペーパーをつかむという感覚統合遊びを実施した。初めはつかめなかったが、何回かするうちにコツをつかみ成功することができた。運動が楽しいと思えるきっかけに繋がるような取り組みになったと考える。今後は全身運動に繋がるプログラムを立案し実行していきたい。
2021年2月【担当:腹巻先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(男子)自閉症スペクトラム R3.1~利用
【保護者様のご希望】相手の気持ちの理解が苦手なので、トラブルが心配
【療育前の状態】自分の気持ちを言葉にすることが苦手
【目標】自分の気持ちを言葉で表現できる
【改善状況】
①自分の思いや意見を言葉にすることが苦手。黙って一人で我慢してしまう傾向あり。ソーシャルスキルトレーニングを実施した。様々な場面で自分だったらどんな気持ちになるかということを考えてもらった。イラストを見ながらスムーズに気持ちを言えることができた。相手の気持ちの理解もスムーズになるよう引き続き介入していく。
2021年1月【担当:宮原先生(理学療法士)】
児童発達支援 5歳(女子)自閉症スペクトラム R2.10~利用
【保護者様のご希望】細かい作業ができる
【療育前の状態】折り紙をずれておってしまうことがある
【目標】細かい作業ができるようになる
【改善状況】
①折り紙を実施した。本氏が折り紙を好きなこともあり、積極的に取り組みことができている。端と端を合わせることを意識せずに行うと、ずれる場面があった。口頭指示を行うことで本氏が折り紙の端を意識することができ修正が行えた。今後も継続し実施し、細かい作業を集中して行えるように支援していきたい。
2021年1月【担当:宮原先生(理学療法士)】
児童発達支援 5歳(男子)自閉症スペクトラム R2.11~利用
【保護者様のご希望】集中力を身につけて欲しい
【療育前の状態】オモチャや、道具を力一杯道具箱に投げ入れる場面が見られた
【目標】力の調整を行う
【改善状況】
①片付けの際、オモチャや使用していた道具を道具箱に投げ入れる姿が見られた。本氏の手を持ち、セラピストが誘導し『ここで離すよ』『これぐらいの力でいれるよ』と誘導した。すると改善が見られ、ゆっくり丁寧に道具箱に入れることができた。また、誘導し練習した後、片付けに集中して取り組めていた。
2021年1月【担当:腹巻先生(理学療法士)】
児童発達支援 3歳(男子)自閉症スペクトラム R2.11~利用
【保護者様のご希望】言葉の発達の支援と集団生活への参加
【療育前の状態】自分からの発話が少ない。集団に興味はあるようだが入ることができない(苦手)
【目標】集団での活動に参加できる
【改善状況】
①最初は、集団での活動に興味はあるようであったが自分から入ることが苦手な様子。まだ年少であるため見守りや手助けをしながら少しづつ集団活動に参加した。それを行ったことで笑顔で集団活動に参加できるようになった。運動・制作どちらの活動にも意欲的に参加する姿がみられるようになった。
2020年12月【担当:宮原先生(理学療法士)】
児童発達支援 2歳(女子)自閉症スペクトラム R2.10.13~利用
【療育前の状態】スタッフやお友達の髪ゴムを引っ張てとってしまうことがあった。
【目標・保護者様のご希望】力の調節を身につけて欲しい。
【改善状況】「痛いからやめようね」と言葉からの理解は難しかったため、一緒に手を持ちこれくらいの強さなら大丈夫だよと動作誘導を行うことで力の調節が行えてきている。
2020年12月【担当:宮原先生(理学療法士)】
児童発達支援 3歳(男子)自閉症スペクトラム R2.10.3~利用
【療育前の状態】自由に動き回り座っていられない。
【目標・保護者様のご希望】周りを見る力をつけて欲しい
【改善状況】シール貼りを実施。枠に入れて貼ることまだ難しいが、台紙から取り口のなかでひっくり返して貼という、一連の動作が座って行えている。
2020年12月【担当:宮原先生(理学療法士)】
児童発達支援 4歳(男子)自閉症スペクトラム R2.10.19~利用
【療育前の状態】自分の意志と反する事があると、叫ぶことや自傷行為があった。
【目標・保護者様のご希望】感情の整理が出来るようになってほしい
【改善状況】本人好きなものを見つけ、遊ぶことにより笑顔も見られた。
また、言葉での指示も入りやすくなった。
2020年12月【担当:腹巻先生(理学療法士)】
児童発達支援 5歳(女子)自閉症スペクトラム R2.10.24~利用
【療育前の状態】手先が動かしにくく、細かい作業が苦手。集中力の持続が短い。
【目標・保護者様のご希望】集中力を付け授業についていけるようになってほしい
【改善状況】手先の動かしにくさからか、最初は箸の握り方がクロス箸になっていたが矯正用の箸で練習を行うと正しく箸を使用する事が出来た。また小さなものを箸で持ったり、裏返すといった細かい作業もスムーズに行えるようになった。この練習を行ったことで決まった時間椅子に座り課題を行う集中力が身についてきた。
2020年12月【担当:腹巻先生(理学療法士)】
放課後等デイサービス 6歳(女子)発達障害 R2.11.6~利用
【療育前の状態】数字が苦手な傾向あり
【目標・保護者様のご希望】自分の得意・不得意を理解し、将来困らないようになってほしい
【改善状況】最初のころは計算する際、焦ってしまい間違った答えを言ってしまう場面が見られたが、カラーボールを使用し、足し算・引き算の練習を行うことで計算時、落ちついて考えて正確に答えることが出来るようになった。
2020年12月【担当:腹巻先生(理学療法士)】
児童発達支援 4歳(女子)自閉症スペクトラム R2.10.7~利用
【療育前の状態】文字は読めるが書けない、書こうとしない
【目標・保護者様のご希望】文字を読めるが書けない(書こうとしない)ため書けるようになってほしい
【改善状況】お手本の文字をみながら、自身で文字の形をよく見て書くことが出来るようになった。また、もっと書きたいといった意欲的な発言も聞けるようになった。